ポータブル赤道儀(ポタ赤)を買っちゃおう

 天体写真を撮影するのに必要なのは、星の動を追尾する赤道儀。赤道儀というと大きくて重たいイメージがありますが、ミラーレス一眼レフカメラが普及するなど、小型・軽量化のニーズが高まっています。
 
 そんな中で注目されるのが超小型の赤道儀で、以前からポータブル赤道儀(ポタ赤)と呼ばれてきたジャンルです。近年は無駄を徹底的に省略した新たな機種も登場し、グッと選択の幅が広がりました。

オススメのポータブル赤道儀

 地球が自転するため、恒星は位置がどんどんとズレていきます。このため天体写真撮影では、星の動きに合わせて追尾する赤道儀が必要になります。最近は星野写真撮影にターゲットを絞ったポータブル赤道儀の数が増えてきました。それぞれ個性的で特徴がありますから、よく比較検討してから購入してください。

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購入される前には必ず支払い、配送、返品などの条件を確認してください。

写真イメージ 機種名 重さ つるちゃんの説明
ビクセン 星空雲台ポラリエ 740g ビクセンから2011年11月より発売開始された、新しいコンセプトの超小型赤道儀。小型のデジタルカメラ使用を前提に、徹底した小型化と軽量化が図られ、発売当初から新しいコンセプトの赤道儀だと話題になりました。積載重量は2Kgまでということで、小型のカメラなら十分でしょう。北極星に合わせるための穴が空いていますが、別売りの極軸望遠鏡を使用することもできます。
 
三脚と雲台に加えてポラリエ用の雲台が別に必要です。三脚とのセット品も販売されており、この場合は雲台の購入が不要です。手軽に星野撮影を楽しみたい方にとって本命といえそうです。

 
ビクセン ポラリエU 575g 2020年1月31日から発売開始されたポラリエの改良版で、ポラリエよりも小型軽量化されています。耐荷重が増えた上に、電池による連続稼働時間は7時間と長く伸びてうれしい。スマートフォンをコントローラーとしての回転速度調整やシャッター制御なども可能です。

1/4インチカメラネジを装備した雲台ベースが付属します。別に三脚が必要。

 
ナノトラッカー TL 480g サイトロン・ジャバン社から2012年7月から発売開始された超小型赤道儀の後継機種です。USB mini-B タイプの外部電源ポート(電圧5V、電流500mA以上)が追加され、タイムラプス機能により回転速度が6段階に変えられたり、逆方向に回転することもできます。
 
ナノがつく製品名称のとおり、手のひらにすっぽり収まるサイズが魅力で、ポラリエよりもさらに小型です。重さはコントローラ部を含めても480g しかなく、まさに小型軽量。その割に搭載可能重量は、雲台を含めて8.0kgまで可能です(搭載物重心の回転軸の延長にある場合)。本格的な撮影でなければ十分でしょう。
 
極軸合わせは本体を水平に設置すれば完了ですので、はじめての方でも簡単にセッティングができます。これは日本付近の緯度に特化した簡易的なものですが、全体的に3万円台の実売価格を考えれば納得の範囲内といえそうです。

 
スカイメモS 約1Kg 昔から定番のポータブル赤道儀といえば、ケンコー・トキナー社から発売されているスカイメモでしょう。極軸望遠鏡と明視野証明が内蔵されており、簡易なポータブル赤道儀よりも長い時間のノータッチガイド撮影が可能です。約5Kgまで搭載可能。
 
また恒星モード以外も 月、太陽、0.5倍速、2倍速、6倍速、12倍速の追尾モードがあります。単3形アルカリ乾電池4本(別売)を使用し、約72時間の連続使用が可能とのことです。別売りのシャッターケーブルを購入するとインターバル撮影も可能になります。
 
スカイメモSW 1230g スカイメモSにWi-Fi機能が付いて、スマートフォンで操作できます。スマートフォンで北極星の位置を表示してくれるので、極軸合わせも容易に行えます。極軸望遠鏡も内蔵しており、南極にも対応します。
 
タイムラプスは天体タイムラプス/タイムラプス/長時間タイムラプスの3種類あります。0.5倍速追尾モードも搭載しており、ゆっくりと追尾することで星景写真にも対応します。


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