ダスト・トレイル(だすと・とれいる)
母彗星の撒き散らした小さなダストが地球に飛び込むことによって、流星群が見られます。
木星などの引力の影響により、これらのダストはあまり拡散することなく彗星の軌道付近にとどまり、細い帯状に集まっている場合がありますが、これをダスト・トレイルと呼んでいます。地球がダスト・トレイルの中を通過すると、たくさんの流星を見ることができます。
1999年のヨーロッパでのしし座流星群の際に、デビット・アッシャー氏によって初めてダスト・トレイルの考えに基づいた理論が完成し、流星雨となる時間を予報して見事に的中させた話は有名です。
その後2001年のしし座流星群では、同じくダスト・トレイルのモデルによって、日本で流星雨が見られるという予報がなされ、その通りに1時間換算で最大5000個もの流星が観測されました。