光害(ひかりがい)

読んで字のごとく、人工の光によって星の見え方が悪くなって観測が害されることを光害と呼んでいます。光害の要因には街の水銀灯、ネオンサイン、ナトリウム灯などさまざまです。光の向きを下向きにするとか、カサをかぶせて光が上方向に逃げないようにするだけでもだいぶ星空の見え方は違ってくるはずです。

過去には光害に対する取り組みが行われた例もあります。前回のハレー彗星回帰時やヘール・ボップ彗星接近時には消灯に対する取り組みがなされ、効果をあげた例もあります。天文ファンとしてはこのように光害に対する対策に取り組んでほしいところですが、現実には難しい面があるのも事実です。

光害は「こうがい」ではなく、「ひかりがい」と呼ぶのが正しいようです。平成10年に当時の環境庁がとりまとめた光害対策ガイドラインによって「ひかりがい」に統一されました。


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