天の川(あまのがわ)

天の川天の川はギリシャ神話に登場する天の大神ゼウスの妻、ヘラの乳が天に流れ出したものとされています。英語でミルキー・ウェイと呼ばれるのはこのためです。実際には、わたしたちの銀河系の淡い星たちの光が重なり合って、白い帯となって見えているのが天の川です。

最近の都会の街明かりの中では、天の川を見ることはすっかり難しくなってしまいました。しかし、空が暗い田舎や山の奥では驚くほどはっきり見えて驚かされます。つるちゃんの観測地では、それこそ「どっかーんっ」と見えますヨ。

天の川を見てみよう

空の暗い場所へ行こう
 空が暗い場所でしか天の川を見ることはできません。できれば田舎や山奥などへ出かけてみましょう。近くに街灯や自動販売機の明かりがあるだけでも、だいぶ見え方が違ってきますので注意。
見やすい日時を選ぶ
 天の川が空に昇っていないと、いくらがんばっても見ることはできません。はくちょう座付近からいて座付近が濃くて見やすくなっていますので、この付近が高く昇っている時期をねらってみましょう。夜中の0時頃でしたら6月から7月、夜9時頃でしたら7月から9月を目安にするとよいでしょう。
空を見上げる
 まずは目を暗闇に慣らしましょう。目が暗闇に慣れてきたら空を見上げます。何やら薄い白い雲のようなものが帯状に見えれば、それが天の川です。わかりにくければ、はくちょう座やいて座付近が特に濃くなっていますので、星座を頼りに探しましょう。空が十分に暗ければ探す苦労はほとんど必要ありませんが、少し空が明るいとか、モヤがかかっているとかで見え方はぐっと悪くなってしまいます。
双眼鏡がある人は
もし双眼鏡をお持ちでしたら、双眼鏡で天の川の中をのぞいてみましょう。肉眼では見えなかった星たちが、それこそ星の数ほどたくさん見え、宝石箱をのぞいているようです。うまくすれば、星雲や星団が見つかるかもしれません。

※双眼鏡がブレないように両手でしっかり持ちます。何かに双眼鏡を固定できればなおよいでしょう。


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