地球照(ちきゅうしょう)

29日あまりの周期で月は満ち欠けをしますが、三日月かそれより細い月をよく見てください。月の明るい部分以外に、月全体の丸い形が薄く浮かび上がっていることに気が付きます。双眼鏡などで見ると「うさぎのもちつき」までハッキリと見えます。本来は太陽の光が当たっていない部分は影になり、暗くて見ることができないはずです。
 うっすらと光って見える部分は、実は月が地球の光を反射して光っているのです。このためうっすらと光っている部分を地球照と呼びます。地球照は光が弱いため月の輝く部分が大きくなると月の光にかき消されて見えなくなってしまいます。
 透明度が良い日に地球の反射光にに照らし出された美しい月を見ると、何ともいえない不思議な感動を覚えるのはつるちゃんだけでしょうか。


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