つるちゃんの彗星見物

2004.6. 6 更新
− 省略 −
2004.5.11 新規

 ブラッドフィールド彗星、リニア彗星、ニート彗星と次々に現れた3つの彗星。ここではつるちゃんの彗星観測結果を報告しましょう。写真はイマイチですが悪しからず。

※下に行くほど古い記事になっています。

6月5日

 今日は地平線付近まで空が青い。透明度が高い証拠。今日をのがせばリニア彗星は永久に見れないかも。意を決して車で2時間ほどかけて遠征することにした。観測場所へ到着するとUさんという方が来られていた。Uさんは初めてお会いする方だけど、いっしょに彗星を見ることにした。空が暗くなってから月が昇ってくるまでの1時間が勝負!

 先週は肉眼で見えなかったアルファードも、ここなら肉眼でハッキリ見える。2等星だからハッキリ見えて当然といえば当然なんだけど。今日のリニア彗星はアルファードの近くにいるはずなので、アルファード付近を双眼鏡で探す。薄明の空を背景に、おぼろげなリニア彗星の姿が見つかった。そのまま見ていると、周りが暗くなるにつれて彗星も次第にハッキリと見えるようになってきた。しかし、ニート彗星と比べるとだいぶ暗い。これでは街中からだと見えないはずだ。

 今回は望遠鏡でも彗星を見た。望遠鏡は倍率が高いだけに彗星の核やコマを十分に楽しむことができた。ニートもリニアも大彗星とはいかなかったけど、ふたつの彗星を同時に楽しむことができて満足。

5月28日

 リニア彗星がそろそろ見えるはず。夕方帰宅後、近くの観測場所へ出かけた。ここは川沿いで南西方向が開けたところで、実際に観測するのは今回が初めて。時間がないので望遠鏡はあきらめて双眼鏡を取り出す。今日は彗星の近くに目印となる星がないので探しづらい。リニア彗星の上方にある2等星のアルファードからたどろうとするが、アルファードが肉眼で見えない! これじゃあ彗星はダメかも。

 リニア彗星がなかなか見つからずにあきらめかけていた頃、どこからともなく人がゾロゾロと集まってきた。まさかこの人達も彗星探し? しかし少し様子が違う。川をのぞき込みながら雑談。聞けばホタルが見えるそうだ。どれどれ。グーッと川をのぞきき込む。ホタルだ!! 数こそ少ないけれど、こんな街中でもホタルが見えることにビックリ。

 そしてリニア彗星の方は結局見れずじまい。ニート彗星の方はすぐに見つかったから、ニート彗星よりもかなり暗いようだ。ふたつの彗星を同時に観測するのは無理なのかなあ。

5月22日

 今日はいつもの観測場所へ行くことを決意。決意といえば大そうに思うかもしれないが、往復4時間かかることを考えるとやはり決意が必要。

 が、現地は曇り空。しかたがないから平地の観測地へ1時間かけて移動。結局観測開始は22時過ぎになってしまった。

 先週よりも空の状態はだいぶいいが、やはり少しだけ薄雲がかかっている。遅い時間でも彗星の高度は十分あるが、先週よりも少し暗く小さくなってしまったようだ。

 しかし尾もまだ見えているし、大きさも彗星としてはかなりな大きさ。写真でも短い尾が写っている。標準レンズの固定撮影でこれだけ写れば上出来かな。
2004年5月22日 ニート彗星

5月14日

 今日は明石で家の近くから観測。それでなくても空の状態が悪い上に、少し薄雲がかかっている。しかもサーチライトが9秒に一度の間隔で飛び交っている。星を見るのには劣悪な環境。

 それでもカストルとポルックス(写真では右下隅付近で横に並んだ2つの星)を頼りに、左側やや上方へ双眼鏡を振り向けると、拡散した大きなニート彗星の姿がすぐに見つかった。短いながらも尾も見えてる。

 そういや、明日はプレセペ星団に大接近するんだっけ。彗星の少し右上に双眼鏡の視野をずらすと大きな星団が視野に飛び込んだ。しかし、星数はまばらで寂しい限り。空が暗い場所だと、肉眼でも見える星団なんだけどな。改めて空の悪さを認識する。

 結局ニート彗星は、双眼鏡さえあれば、街中でもどうにか見えることがわかった。
2004年5月14日 ニート彗星

5月7日

 今日は出先から彗星観測。5日の日は写真撮影ができなかったので、今回は写真撮影にチャレンジ。

 空はかなりいい方だと思うけど今回も南西の空にうす雲が出てる。天気予報では曇りだっただけに、見れただけでもラッキーかな。

 双眼鏡で彗星をすぐに見つけることができた。結構大きくて短いながらも尾が見える。しかし1度もなさそう。明るさは3等台後半くらいかな。低空な上に薄雲があるので、実際にはもう少し明るいのかもしれない。

 確かに彗星としては大きいと思うけど、尾をたなびかせた雄大な姿を想像していただけに、ちょっとガッカリ。市街地で初めて見る方には難物かも。
2004年5月7日 ニート彗星

5月5日

 今日はGW最終日。そろそろニート彗星が見えるはず。昨日まで天気が悪かっただけに大いに期待する。観測に遠征しようと思ったらいきなり暗雲。あわてて引き返して近場で観測することにした。

 南西の低空には雲とパチンコ屋のサーチライトが飛び交う。薄明中なのも手伝ってシリウスしか見えない状況。さすがに明石の市街地から見た夜空は悲惨そのものだ。双眼鏡を手にシリウスからたどると、それらしき天体をかろうじて発見。ニート彗星だ!

 しかし、期待した尾は全く見えない。それどころか本体の確認すら危ぶまれる状況。条件が悪すぎたせいか、それともニート彗星がショボイせいか?

4月29日

 明け方にブラッドフィールド彗星を見た。肉眼では厳しかったけど、双眼鏡で見た彗星は、尾がサーチライトのように見えて印象的。

 普段だと写真はあまり撮らないけど、この日ばかりは撮影。初心者なのでお恥ずかしい限り。ポリポリ。

 もう3、4日早く見れば、もっと素晴らしい彗星の姿を拝むことができただろう。ちょっと残念。それにしても、正直、こんなに立派な彗星になるとは思わなかった。明るさも予報よりも1〜1.5等ほど明るい。やはり彗星は実際に来てみないとわからないということか。

 ブラッドフィールド彗星と比較して、リニア彗星の方は高度が低かったせいか、少し元気がなくて気がかり。
2004年4月29日 ブラッドフィールド彗星



つるちゃんのプラネタリウム ニート彗星、リニア彗星 完全解説