つるちゃんのスワン彗星観測記

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2006年11月3日

 先週スワン彗星を見てから1週間が経ったけど、その後スワン彗星はどうなったかな。情報によると若干暗くなっているとか。あたりが暗くなった頃を見計らって、先週彗星を見た場所へと急ぐ。

 空を見上げると、へびつかい座2等星のラス・アルハゲは見えるが、同じ2等星でも高度の低いかんむり座のゲンマは肉眼ではムリ。スワン彗星のあるヘルクレス座なんて、影も形もない。月齢が12と月明かりが激しいことも手伝って、先週よりも空の状態はやや悪い感じ。こんな空からスワン彗星は見えるのかなあ・・・。

 双眼鏡を向けてあたりをさがしてみるが、彗星の姿は見つからない。もう一度さがしてみるけど、やはり見つからない。まだ暗闇に目が慣れていないせいか? 位置をよく確認してからもう一度さがしてみる。このあたりかなあ・・・。あった! でも先週よりは明らかに見え方がたよりない。光度は5等台半ばから後半といったところかな。

 10×70の双眼鏡でこのくらいの弱々しい見え方だと、7×50の双眼鏡では見つけるのが大変かも。でも山間部で見たら、きっとまだ肉眼で見ることができるんだろうなあ。暗い空とは長らくごぶさたしているし、久しぶりに暗い空から彗星や星を見てみたい!

2006年10月27日

 今日は朝から雲が多い。スワン彗星は見れるかなあ。幸い夕方になって雲がすっかりなくなってきた。よし、見てみよう!
 西の方角がよく開けた場所へと向かう。しかし空を見上げても2等星がやっと。やはり明石の空は明るいなあ。それでも次第に目が慣れてくると、天頂あたりなら3等星ぐらいまで見えてきた。

 西空の低い位置へ目を移すと、かんむり座の2等星ゲンマがかろうじて肉眼で見えている。しかし、かんむり座の特徴である半円形の星の並びは全くわからず、ゲンマだけしか見えない状態。こんなヒドイ空で、スワン彗星は果たして見えるのか??

 とりあえずかんむり座の半円形、一番上側の星を双眼鏡の視野へ入れる。そこから上の方へ移動していくと、それらしいボーッとした天体があった!! 想像以上に大きくて明るい。尾は見えないけど、ほんのちょっぴり楕円形に見える感じだ。

 でも本当にこれがスワン彗星なのか? 近くに球状星団のM13があるから、これと見間違えてるなんてことはないのかな。念のためさらに上の方へ視野をずらすと、かすかにボンヤリと光るM13が視野に入ってきた。空がいい場所で見るとM13は肉眼でも見ることができるというのに、双眼鏡を使ってやっとこさといった感じ。なんとも情けない空だ。

 それにしてもスワン彗星は、M13と比べてもはるかに大きくて明るい。間違いなく4等級はありそうだ。ひどい明石の空だけど、とりあえず見ることができてよかった!