3月4日の未明には、条件が悪いながらも中部地方よりも西の地域で部分月食が見られます。本当は8時21分頃に皆既月食となるのですが、日本では月没後のこととなりますので、皆既月食を見ることはできません。それどころか、月没に月食が始まる線が近畿地方の西端付近を通っていますから、これよりも東の地域(大阪、東京、札幌など)では月食を見ることすらできません。
九州の福岡の場合をとってみても、下の絵のように、月食が始まる頃には空が明るくなり始めている上に、月は地平線付近にあって最悪といってもいいような条件です。できれば地平線付近まで開けた場所から、双眼鏡や天体望遠鏡を使って観測したいところです。
3月4日の明け方、沈みかけの月が月食に(西日本のみ) |
下の絵は福岡での月食の進行状況です。欠け始めは6時30分で全国どこでもほとんど同じです。月の高度が0度となる頃には月は2割ほど欠けた状態で、月食が見られるのもここまでとなります。
福岡での月食の進行状況 |
次回の月食は8月28日で、この時は皆既月食が見られます。月食が見たいという方はそれまでもう少ししんぼうしてくださいね。
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女: わたし、月食を見たいナ〜。
男: 僕は月食を見たくないな。
女: どうして?
男: 月が地球の影に入ると月食になる。君は月のように美しいから影に入ってほしくないんだ。
女: 月食を見たいのにぃ〜。意味わかんない!
つる: クッ、クッ、クッ。
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