「つるちゃんと天の川を見よう」観測会の結果

2002.8.4 新規

開催をする?

 天体観測会はお天気次第なので開催するかの判断が難しい。判断を間違うと他の人に迷惑がかかるだけに慎重にならざるを得ない。この日は朝から天気図、アメダス、ひまわりの画像とニラメッコ状態。そして結論は「悩んでいてもしゃあない。やってみよう。何か見えるやろ」。ああ、いい加減。これによって今まで何人の人に迷惑をかけてきたことか。
 出発前になって、明石の空はかなり雲が多くなってきたが、果たして今回はどうなる?

西はりま天文台で

 西はりま天文台へ到着すると現地は半分から3分の2が曇りだけど西の方角だけは晴れている。まあ金星くらいなら見えるかな。そんなことを思いながら天文台を見学して観測会に参加する方を待つ。そして結局3人の方に来ていただいた。思ったより少数だけど、夏祭りなどのイベントが重なる上に空の状態が良くないからしゃあないか。さあ、場所を移動して観測開始!

雷雲接近

 まずは金星を見てみよう。半月より少し丸い形をしていることを確認。しばらくするといきなり空がフラッシュ。大流星かと思いきや、稲光のようだ。「げっ、ヤバイ」と空を見渡すと、北の方角から厚い雲が押し寄せてきている。「雷の音がしてないから大丈夫だよ」などと話していると遠くから「ゴロゴロゴロ」。うー、勘弁してくれえ。

天の川

 願いが通じたのか、雷雲はどうにかそれてくれた。しかし雲は相変わらず非常に多い。雲が切れたタイミングを見て、星雲や星団をチョットずつ導入していく。しかし、肝心の天の川は薄雲の影響で見ることができない。空の透明度が良いときには、雲が沸き立つように見える天の川だが、今日は空全体に雲が沸き立っている。ガーン。

 今日は天の川はダメかなあとあきらめかけていた11時前頃、雲がすっかりとれて透明度が急に良くなってきた。見える! 最高な状態とはいかないけど、まあまあハッキリとカシオペア座付近からはくちょう座、いて座へと白い帯状の天の川が見えた。これでホッとひと安心。よし、天体の方も見るぞと思っていたら、またまた全面が雲状態に。時間も時間なので、今日はこれでオシマイ。

観測会の収穫

 結局見えた天体は次のとおりでした。

 ・メイン   天の川
 ・惑星   金星、天王星
 ・星雲   M27(あれい星雲)、網状星雲
 ・星団   M13(ヘルクレス座球状星団)、M11(散開星団)、二重星団
 ・二重星   アルビレオ(はくちょう座)、ミザール(おおぐま座)

来ていただいた方、お疲れ様でした!