10月後半の火星の見え方
いよいよ10月30日に火星が地球へ最接近します。明るさもずいぶんと明るくなって、木星なみの−2.2等に達します。火星の見えるおひつじ座付近は明るい星も少なく、火星が赤く不気味に光り輝いて見えます。
10月22日 10月29日 ・視直径(秒) 20.0 20.2 ・明るさ(等) −2.1 −2.2 ・距離(AU) 0.469 0.464 ・火星の出 札幌 17:36 17:01 東京 17:58 17:22 大阪 18:17 17:41 福岡 18:39 18:03
火星の視直径の大きさはピークとなり、最大で20.2秒に達します。これは木星の半分ほどの大きさですから、必ずしも大きいとは言えませんが、火星としてはかなりがんばっている大きさです。
期間の前半は0時以降でないと模様の濃い側が見えませんので、模様を楽しみたいのなら遅い時間帯に見た方が良いでしょう。期間の後半になると、逆に遅い時間帯には模様の少ない側を見ることになります。観測時間帯を早めて21時頃でしたら、太陽湖、ペルシャの海、真珠の海、子午線湾あたりの複雑な模様が楽しめるでしょう。
21時の火星のようす(10月16日〜10月30日)
0時の火星のようす(10月16日〜10月30日)
3時の火星のようす(10月16日〜10月30日)