みずがめ座で天王星が衝 2007年9月10日

かろうじて肉眼で見える明るさ

 太陽系の8つの惑星のうち、水星、金星、火星、木星、土星の5つの惑星は明るく、時期さえ選べば肉眼で簡単に見つけることができます。これに対して地球を除いた残りの惑星、つまり、天王星と海王星は遠くにあるため、その気にならないとなかなかお目にかかることができません。

 このうち、天王星は条件さえ整えばかろうじて肉眼でも見ることのできる惑星です。といっても市街地ではまず無理で、空が暗い山間部などでの話となります。結局のところ、天王星や海王星を見るためには、双眼鏡や天体望遠鏡の力を借りる必要があります。

 天王星と海王星のうち、天王星が9月10日に衝となり、観測条件がよくなります。もっとも、遠い天体の話ですから、明るさが極端に明るくなったりするわけではありませんで、明るさも5.7等どまりです。

2007年9月10日21時頃 南東の空に見える天王星
2007年9月10日21時 南東の空に見える天王星

天王星を見つけよう

 天王星を見つけるためには、みずがめ座の「三つ矢」マークから左下へ星をたどり、φ星(4.2等)を目じるしにします。天王星はφ星のすぐ近くに見えますので、双眼鏡があれば比較的簡単に見つけることができるでしょう。自信が持てないときは簡単なスケッチをとり、数日後に見比べます。移動している天体があれば、天王星に間違いありません。天体望遠鏡では独特の青緑色をしていることがわかります。また、倍率を上げると、視直径が3.7秒あるだけに、ごく小さいながらも面積のある天体であることがわかります。

前後1ヶ月間の天王星の動き 左上から右下へ移動
左上から右下へ動く天王星 2ヶ月間の動き


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