今月2度目の満月は大きな満月 2010年1月30日

2010年で一番大きな満月です。はたしてこれが、最小となる8月25日には、どう見えるのでしょう?

2010年1月は満月が2度ある

 月は地球の周りを回る唯一の衛星であることは、皆さん承知のことでしょう。月は約27.3日の周期で公転しており、29日と12時間44分の周期で新月から次の新月へと移り変わります。この周期は2月を除くと1ヶ月よりも短いですから、稀に1ヶ月の間に満月が2度あることが発生します。2010年1月1日は月食が起こりましたから満月ですね。ですから1月30日の満月は、1月としては2度目の満月になるというわけです。

大きな満月と小さな満月

 地球を回る月の軌道は真円ではなく、少しひしゃげた楕円の軌道を描いています。ですから、満月といっても軌道上のどこで満月になるかによって、地球との距離も変わります。地球に近づいた地点で満月を迎えると、地球との距離が近いため、普段よりも大きな満月になります。逆に地球から遠ざかった地点で満月を迎えると、普段よりも小さな満月になります。

 1月30日は地球へ最も近づいた地点で満月となり、しかも1月30日は年間を通して最も地球へ近づく日です。そんなことも重なって、視直径(見かけ上の大きさ)は33.6分もあります。一方、2010年に最も遠ざかった地点で起こる満月は8月25日で、この日の視直径は29.3分しかありません。ここで、分は角度の単位のことで、1分は60分の1度です。そんなわけで、1月30日の満月と8月25日の満月を比べると、大きさの違いは実に14.7%に達します。これだけ違うと一目瞭然。下の絵を見比べると、違いがよくわかります。

 そんなわけで、普段よりもちょっぴり大きな満月を体験してみられてはいかがでしょうか。望遠レンズを使って写真撮影し、8月25日の月と比較してみるのも面白いでしょう。

大きな満月 1月30日    小さな満月 8月25日

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