月と金星が並ぶ 2010年6月15日
今月は間隔が広い目
月は1ヶ月足らずの周期で全天をグルリと一周します。その関係で毎月のように月は同じ天体と接近を繰り返します。しかし毎回同じように接近するわけではなく、位置関係が少しずつずれていきます。先月5月16日には月と金星が0.6度を切るところまで大接近して話題となりましたが、今月の場合は両者の間隔が少し開いています。
下の星図は月と金星が今月最も接近する6月15日の西空のようすです。この日、東京で空が完全に暗くなるのは20時47分です。20時30分といえば、まだ微妙に空に明るさが残る状態ですが、ほぼ暗くなりきったと言ってもよいでしょう。月は月齢3の三日月で、右下方向が光っています。金星はその右側に見えます。5.4度ほど間隔が開いていますから、接近というよりは並ぶといった方が適切かもしれません。でも、来月はもっと間隔が開いてしまいますから、6月15日を見逃さないようにしてくださいね。
夕空で月と金星が並んだようす
月の形