日の出・日の入り時刻における金星の位置変化(2015年)

 2015年の金星は、前半は日の入り後の西空に見えます。年初は高度が低いですが、次第に高度を上げてきます。4月から6月ごろは日の入り時点での高度が35度を超えてきて、人目につきやすくなります。6月7日が東方最大離角ですから、この少し前ごろから天体望遠鏡を使って観測すると、次第に細く大きくなっていく様子を観測できて楽しいでしょう。

日の入り時刻における金星の位置変化
日の入り時刻における金星の位置変化

 8月14日に内合となった後、2015年後半の金星は、夜明け前の東天で見えるようになります。金星は一気に高度を上げてきて、9月下旬には日の出時刻における高度が35度を超えてきます。この状態が12月中旬まで続きますから、明けの明星として明るく光る金星が見やすいでしょう。


日の出時刻における金星の位置変化
日の出時刻における金星の位置変化


つるちゃんのプラネタリウム 2015年の惑星観測情報