はくちょう座χ星が極大 2017年11月3日ごろ

 11月3日ごろ、変光星のはくちょう座χ星(χはカイと読む)が極大となります。
 
 はくちょう座χ星は、408日周期で3.3等から14.2等までの範囲で大きく変光するミラ型長周期変光星です。どうして明るさが変わるのかというと、星の末期を迎えて星全体が不安定になり、収縮と膨張を繰り返すことで、星の明るさが大きく変わっているのです。
 
 変光範囲や周期は必ずしも一定ではありません。極大のころは肉眼でも見える明るさになりますから、極大の前後1ヶ月ほど、1週間ずつ間隔を開けて観測すると、星の明るさが変わっているのを確認できます。

 星図をご覧ください。はくちょう座χ星は羽を広げた白鳥の首のあたりに位置しています。χの文字の下に描かれた小さな星がそれにあたります。近くに3.9等のη星がありますから、極大の頃はこの星と明るさを比較するとわかりやすいでしょう。
 
 なお、この時期のはくちょう座は、意外と高い位置に見えます。21時ごろなら西北西の空の中ほどにあって、首が痛くならずにすみます。

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