夜明け前の東天は、火星と木星と土星という3つの惑星が集まってにぎやかですが、3月18日から19日かけては月が近づいて見ものです。
朝の4時ごろ、南東の低い位置をご覧ください。火星と木星が1.6度まで接近しています。また木星の左下へ7.3度離れた所に、土星も見えます。
この日は火星と木星の右側から月が近づきます。月齢は23.1で、下弦を2日過ぎています。月と火星の間隔は6.3度と、だいぶ開き気味です。
月の形 |
翌日は月齢が一つ上がり、昨日よりも幾分細くなります。月の位置は土星の右側にあり、3.6度の間隔で並びます。木星や火星からも近い位置で、4つの天体が集まる格好になります。最も間隔が広いのは火星と土星で、8.1度です。
4つの天体がこの範囲におさまるのですから、相当にぎやかな眺めです。接近ファンもそうでない方も、逃さず観測しましょう。
月・惑星の間隔 (4時の場合) |
木星 | 土星 | 月 |
---|---|---|---|
火星 | 1.1度 | 8.1度 | 6.0度 |
木星 | − | 7.2度 | 5.4度 |
土星 | − | − | 3.6度 |
月の形 |
この後、明日3月20日に火星と木星が、そして来月1日は火星と土星が、それぞれ大接近します。お楽しみに!