金星が西方最大離角 2023年10月24日

 10月24日は金星が西方最大離角となります。
 
 西方最大離角とは、内惑星が太陽の西側へ最も離れることです。内惑星は太陽から一定角以上離れることがありませんから、最大離角の頃が見やすくなって狙い目です。といっても金星は水星と比べて離角が大きい上に明るさも明るいですから、それほど最大離角の日を気にする必要はありません。
 
 星図は朝の4時ごろに見た東空のようすです。しし座が勢いよく駆け上がっているところですが、この中に金星があります。-4.4等とまばゆいばかりの明るさで、明けの明星と呼ばれる所以です。

日の出時刻における金星の位置

 日の出時刻における金星の位置変化を示した図を見ると、西方最大離角の前後は高度が40度を超えます。夜明けまで長時間にわたって見ることができますから、存在感も増すというものです。

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