メトン周期

同じ日付で再現

 メトン周期は紀元前433年にアテネの数学者メトンが最初に発見したと言われていますが、紀元前6世紀頃から中国でも知られていたそうです。メトン周期は19年ちょうど(=6939.6日)と235朔望月(=6939.7日)がよく一致しており、しかも20食年(=6932.4日)とも近いことから、日食の周期として使用することができます。

特徴

 メトン周期の特徴は次のような点があげられます。

メトン周期の例

 例えば2009年7月22日の日食に当てはめてみましょう。次回は2028年7月22日に皆既日食が起こります。ここまではよいのですが、その次は2047年7月22日で、こちらは部分日食です。さらにその次の2061年は日食が再現されなくなってしまいます。このように同じ日付で再現されるのはありがたいのですが、日食の性質が異なってしまうことや再現の持続性に問題があり、サロス周期にはおよびません。