オリオン座流星群が極大 2003年10月21日〜22日

 流星群といえば、8月のペルセウス座流星群、11月のしし座流星群、12月のふたご座流星群が有名ですが、これ以外にも小さな流星群が年間を通してチョコチョコと活動しています。その中でも比較的出現数が多いのが10月21日〜22日未明にかけて極大となるオリオン座流星群です。

 オリオン座といえば冬の星座の代表としてよく知られていますが、まだ10月ですので、輻射点が南中するのは22日の未明になります。輻射点はオリオン座というよりも、ふたご座の足元付近になります。

 オリオン座流星群の母彗星は、あの有名なハレー彗星といわれています。出現数は1時間あたりに最大で10個から15個程度ですので、あまり多いとはいえませんが、火球クラスの明るい流星も出現して、印象に残る流星群のひとつです。

 流星観測の場合、双眼鏡や天体望遠鏡は特に必要なく、肉眼で十分に楽しむことができます。双眼鏡や天体望遠鏡では見える範囲が狭くなるので、観測できる流星の数が減ってしまうからです。また双眼鏡や天体望遠鏡で長時間観測すると疲れますから、その意味からも肉眼による観測の方が圧倒的に有利といえます。

 下の絵は22日3時30分頃の流星出現イメージです。一度にこんなにたくさんの流星が見られるわけではありませんので注意してください。暗い夜空の下、ひと晩でこれくらいの流星と思っておくとちょうどいいと思います。近年は比較的暗い流星の割合が多いとの情報があるだけに、できる限り空の暗い場所を選んで観測するようにしましょう。

 また、この日の未明には、東の空で月と木星が接近していますので、こちらも注目してください。

2003年10月22日 3時30分 流星の出現イメージ