きりん座

北の空に高度50度で南中する日時のめやす

12月1日0時、1月1日22時、2月1日20時

きりん座の見え方

きりん座の見え方

きりん座付近の星図

きりん座

きりん座の見つけ方

 きりん座の星はどれも暗いので、キリンの姿を描くのは難しいでしょう。また、天の北極に近くに位置することもあって、見つける際にはキリンの向きに注意してください。例えば21時に時刻を固定した上で、きりん座を探すとしましょう。2月頃ならキリンは逆立ちした格好で、5月頃なら右が顔で左が胴体。8月頃なら正立した格好で、11月頃なら左が顔で右が胴体となります。

微光星の星座

 きりん座は星座としては18番目の面積を持った比較的大きな星座です。肉眼で見える星の数は130個以上もありますが、最も明るいβ星でも4等星です。他の星は全てこれよりも暗いわけですから、街中の夜空で見ると、きりん座がある付近は全然星がない領域に思えてしまいます。きりん座は天の北極に近いところに位置するので、年中だいたいいつでも見ることができるのですが、見やすい時間帯に高度が高くなるのは冬となります。

きりん座ができるまで

 初めて星図上にこの星座を記したのは、ケプラーの娘婿であるドイツの数学者バルチウスです。バルチウスは、らくだからヒントを得てこの星座を描いたといわれています。そして、その後バルチウスから、きりん座の設定者であるヘベリウスに受け継がれたとするのが一般的です。しかし、それよりも以前にプランシウスの天球儀にもきりん座の名があるため、きりん座の設定者はプランシウスだと唱える人もいます。19世紀には「らくだ座」にしたらどうかという話もあったようですが、現在ではきりん座に落ち着いています。