2003年2月8日 夕方、西の空

 絵は日の入り1時間後の空の様子です。周りはまだ少し薄明かりの残っている状態です。ニート彗星の高度はすっかり低くなってしまいました。週末にこの彗星を観測できるのは、今週が最後でしょう。この頃には4等台になって、肉眼でも確認できる明るさです。双眼鏡なら、短い尾もバッチリ見えるはずです。その後、彗星は太陽に近づくにつれて急激に明るさが増していきます。ピーク時にはマイナス等級に達しますが、太陽に近くて観測することはできません。

 彗星はペガススの四辺形の、下の方へ大きく移動しています。高度が低いので、早く彗星を見つけないと、彗星は西の空へ沈んでしまいます。あわてず落ち着いて、しかし迅速に探しましょう。(なんといい加減なアドバイス)

 工藤・藤川彗星の方は、太陽から離れてきましたが、大きく南下しており、日本からは観測は難しいでしょう。南半球へ行けば、良い条件で観測できますが。。


[工藤・藤川彗星]
 星座  つる座
 赤経  22時10分
 赤緯 −39度02分
 明るさ 2.8等

[ニート彗星]
 星座  うお座
 赤経  22時29分
 赤緯 +4度13分
 明るさ 4.6等

2003年2月8日 夕方、西の空