リニアー彗星とニート彗星の見え方
−2004年5月4日の場合−
この頃には、彗星の高度は低いものの、1等台にまで明るくなった2つの彗星を、明け方と夕方の別々の時間帯に見ることができます。コールデンウィークの真っ只中だけに、きっと大きな話題となるでしょう。
明け方のリニアー彗星
2004年5月4日、ゴールデンウィーク真っ只中の日の出1時間前の東天の様子です。リニアー彗星が東の空低くに見えています。この頃の彗星の明るさは1.4等ですから、高度が低くて薄明かり状態なものの、肉眼でもなんとか見つけることができると思われます。明け方のリニアー彗星は、高度があまり高くならず、日の出1時間前の高度が10度に達することはありません。
夕方のニート彗星
一方、ニート彗星の方は夕方に南西の空に見えています。下の絵は日の入り1時間後の西天の様子です。ニート彗星の高度は10度ほどと低く、反対の東の空には満月がありますが、光度が1.5等と明るいので、なんとか肉眼で見えるかもしれません。この後のニート彗星は、日を追うごとに高度がぐんぐんと上がってきますが、明るさの方は暗くなってしまいます。