2004年にニート彗星(2001Q4)が明るくなる話は、2004年にニート彗星が明るくなるで紹介したとおりです。これだけでも楽しみなのですが、最近発見されたリニアー彗星(2002T7)は、ニート彗星と同じ頃に明るくなりそうだ、ということがわかってきました。うまくすると、両者共に1等級まで明るくなりそうなので、非常に楽しみですね。2004年は2つの大彗星に注目!
下の絵をご覧ください。ニート彗星は南から北へ(下から上へ)一気に駆け上がっていきます。これに対して、リニアー彗星は東から西へ(左から右へ)移動していきます。ピーク時の光度は、ニート彗星が1.3等、リニアー彗星が0.3等と推定されますが、ピーク時にはいずれも太陽に近くて観測は難しいと思われます。南半球へ行けば、観測条件は良くなります。
下の絵は5月26日の太陽系の様子です。この絵からわかるように、リニアー彗星とニート彗星の2つの彗星が、地球に接近していることがわかります。
彗星の見え方は日によって刻々と変化しますが、ここでは5月4日と5月26日の例を紹介しましょう。
5月 4日の場合 −明け方と夕方に明るい大彗星2つ−
5月26日の場合 −夕方の西空で2つの彗星が競演−
下のリンクをクリックすると、リニアー彗星から見た地球の様子をアニメーションで眺めることができます。ADSLでない人は、読み込みにちょっと時間がかかるかも。それでも一見の価値あり!!
リニアー彗星から見た地球のアニメーション(401KB)
彗星のデータを設定して、シミュレーションをしてみましょう。
彗星データの設定とシミュレーション
※ニート彗星とリニアー彗星については、ニート彗星、リニアー彗星 完全解説のページもご覧ください。