シュワスマン・ワハマン第3彗星が見やすくなってくる 2006年4月下旬以降

肉眼彗星も期待できそう?

 5月12日に地球へ0.08天文単位まで接近し、この頃には3等台まで明るくなるのではないかと期待されているのがシュワスマン・ワハマン第3彗星です。現在はまだ暗いのですが、地球との接近に向けてグングンと明るさを増してきて、4月20日過ぎには6等台に突入し、双眼鏡を使えば十分に観測できるくらいの明るさになります。また、天体望遠鏡を使えば彗星をクローズアップして観測することもできるでしょう。

 彗星はうしかい座の「のし」の形の左辺を沿うように移動しており、その後はヘルクレス座、はくちょう座へと足早に移動していきます。4月下旬頃は付近に明るい星雲などが少ない領域を通りますので、星雲状の天体を見つけたら、彗星と思って間違いないでしょう。下に彗星の経路を示しておきますので、天体観測の際の参考にしてください。

 つるちゃんのプラネタリウムでは、特集記事を作る予定ですのでお楽しみに!

シュワスマン・ワハマン第3彗星の経路
シュワスマン・ワハマン第3彗星の経路

4月の経路の拡大図
シュワスマン・ワハマン第3彗星の経路(拡大図)


つるちゃんのプラネタリウム シュワスマン・ワハマン第3彗星