つるちゃんのホームズ彗星観測記

つるちゃんのホームズ彗星観測記をまとめました。
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1月13日
21時頃。今日は冬型が強まって風が冷たい。太平洋側は晴れ。正月以来、ホームズ彗星へ双眼鏡を向ける。ペルセウス座のアルゴルに接近してきているはずだが、影も形もない。さらに彗星の希薄化が進んだのかなあ。自宅付近からでは無理なようだ。とうとうこれで本当にホームズ彗星ともお別れか?

2008年1月2日
21時頃。今日も冬型気圧配置な上に正月休みで街灯りが少ない。絶好の観測日和。今日は自宅近くの海岸まで出向く。自宅付近と比べると照明が少ない上に今日の高い透明度。珍しく4等星までハッキリ見え、オリオン星雲ですら肉眼でもハッキリとわかる。しかしさすがに海岸は想像以上の強風。立っているだけで風にあおられ、体全体が揺れる。そんな中、いつものようにペルセウス座のアルゴル付近へ双眼鏡を向ける。強風で視野がユラユラ揺れながらも、比較的簡単にホームズ彗星が視野に入る。明るい部分が細長いこともわかる。しかしやっぱり淡い。70mmの双眼鏡でこの程度の見え方では、50mm程度だと都会からでは厳しいかも。

せっかく海岸まで来たついでにタットル彗星を探す。たしか、おひつじ座の下あたり。今日は普段なら絶対に見えないおひつじ座のγ星までハッキリ見える。寒風が吹きすさぶ中、γ星の下あたりを双眼鏡でウロウロすると、小さな丸い天体が見つかった。タットル彗星だ。でも正直言って、昨年からのホームズ彗星があまりにも衝撃的だったせいか、今ひとつ盛り上がりに欠ける。
ここは風が強いので、自宅へ戻ってタットル彗星だけを撮影。ということで(?)、今日はホームズ彗星の写真はナシ。 

12月31日のホームズ彗星。透明度に恵まれてホームヴ彗星復活。12月31日
21時頃。今日は大晦日。冬型気圧配置が一気に強まり、日本海側は各地で大雪。明石でも北風が強くて冷たいが、最近にない高い透明度。もしかすると一昨日見えなかったホームズ彗星が見えるかも。アルゴルの近くへ双眼鏡を向けると、見えた! 以前ならば簡単にみつかったが、今日は少し目を慣らさないと見つからない。それだけ以前よりも希薄になっていたが、相変わらずボッコーンと大きく見えてる。懐かしいこの見え方。29日にはもうダメかと思ったが、透明度に恵まれればれれば、明石の自宅からでもまだいけそう。
(右の写真では以前よりも淡いが、中央付近に彗星がハッキリと写っている。左上はペルセウス座のアルゴル。右上はκ星(3.8等)。

12月29日のホームズ彗星。自宅からはとうとう見えなくなってしまった。12月29日
22時半頃。14日以降は天気がスッキリしなかった日多かったうえに、会社が忙しかったりで、一度も観測できずにいたホームズ彗星。2週間も開いているだけに、その存在が危ぶまれる。今日は冬型が強まりつつあるが、透明度はいまひとつ。果たして彗星は見えるのか?
双眼鏡を向けてみるが、影も形もない。すっかり淡くなった彗星は、自宅から見た夜空で確認するのは難しくなってしまったようだ。
眼視で無理なら写真では。期待を込めて写してみるが右のとおり。右上側にある星の左下あたりに彗星があるはず。しかし残念ながら、あると言えばあるかも程度。これでホームズ彗星ともおさらばか?

12月14日のホームズ彗星12月14日
21時半頃。今週は雨が多かったが久しぶりに冬型の気圧配置。うっぷんをはらすかのような晴れ。双眼鏡を向けるといつになく微光星まで見える。ホームズ彗星はいよいよ薄くなってきたが、高い透明度のせいで、ほんのりと浮かび上がって見える。きっと9日と比べて更に大きくなっているのだろうけど、彗星が淡くなったせいか、よくわからない。それにしてもデカイ。

12月9日のホームズ彗星12月9日
21時頃。いつものようにホームズ彗星へ双眼鏡を向ける。約1週間ぶり。ペルセウス座α星を視野に入れて、これと思う方向へ双眼鏡を動かすと、モヤーッと大きく拡がった彗星がすぐに見つかる。彗星の像はさらに大きくなり、そのぶんだけ前にも増して薄くぼやけている。明らかに円形ではなく細長いのもわかるが、像が淡くて相当に見づらい。明石の劣悪な夜空で、果たしていつまで見続けることができるのか挑戦してみたい。
(右の写真でもホームズ彗星はさらに大きく拡がっていることがわかる。)

12月3日のホームズ彗星12月3日
22時頃。今日は午前中に寒冷前線が通過したとあって、非常に透明度が高い。ペルセウス座α星がいつになく明るく見えるが、ホームズ彗星は肉眼では全くダメ。それでも70mmの双眼鏡では透明度の良さからすぐに見つかる。
 デカイ!単なる楕円形ではなく、おたまじゃくしの頭のような形がはっきりとわかる。ホームズ彗星はここまで拡散しても、明石の空から双眼鏡でこれだけ見えるのだから立派なものだ。
(右の写真は透明度が高いこともあって、11月30日よりもハッキリと写っている。)

11月30日のホームズ彗星11月30日
23時頃。今週はずっと天気が悪く、ホームズ彗星を見るのは久しぶり。今日は透明度が良さそうだが、拡散が進んだ彗星は果たして見えるのか?
 今日は時間が遅い上に日にちもたっているから、彗星の位置はかなり上方。苦しい体勢で70mmの双眼鏡を向ける。すると、ペルセウス座α星から少し離れたところに、大きな白い塊が薄っすらと浮かび上がった。でも本当に薄っすら。このぶんでは、都会からだと肉眼ははおろか、50mm程度の双眼鏡でも見えるかどうか怪しい。それにしてもデカイ。双眼鏡で見た視野の5分の1弱ぐらいありそう。頼りない姿でフワフワと空に浮かんだクラゲといったところ。
(右の写真でも大きく拡散していることがわかる。)

11月24日
21時頃。今日は快晴だが激しい月明かり。至近距離に満月がある。双眼鏡を向けるが影も形も見えない。さすがに、大きく拡がった淡い彗星を捉えるのは難しいようだ。先月はこの条件下でも肉眼で彗星が見えたが、どうやら今月は難しいようだ。残念。

11月21日のホームズ彗星11月21日
21時半頃。今日は快晴。透明度も高い。双眼鏡で見た彗星は、ますます希薄さが増している。ペルセウス座α星からも少し離れてきた。昨晩は写真を撮れなかったので今夜は撮影。
(右の写真は絞りを絞ったせいで、ちょっと彗星の像が薄い。)

11月19日のホームズ彗星。彗星のヘリがペルセウス座α星にかかっている11月19日
22時前頃。今夜もいい天気でホームズ彗星観測。しかし昨日に比べて透明度が少し落ちている上に、月齢9.6の月明かりが気になる。今日は彗星がペルセウス座α星へ最も近づく日。肉眼で見ると、α星がなんとなくにじんで見えるような気がするがハッキリとはわからない。さっそく双眼鏡を向けると、彗星の端がペルセウス座α星へかかっている。なんと幻想的な眺め。それにしても彗星は大増光した直後と比べて随分と大きく広がったものだ。
(右の写真で見ても彗星の端がペルセウス座α星へかかっているのがわかる。)

11月18日のホームズ彗星。ペルセウス座α星へかなり接近11月18日
21時頃。今日は冬型気圧配置が強まり木枯し1号。それだけにとびっきり透明度が高い。昨日に続いてホームズ彗星へ双眼鏡を向ける。像が淡いのは昨日と同じだが、彗星が少し大きく見える。やはり空の透明度のせいか。ペルセウス座α星へかなり接近し、もう少しで彗星がα星と重なりそう。
次に肉眼でα星付近を確認。そらし目にすると星雲状のホームズ彗星がかろうじて確認できた。近日中に今日ほどの好条件は望めそうにないので、自宅付近から肉眼での観望は今日限りかも。α星へ接近する明日、明後日が楽しみ。
(右の写真でも昨日と比べると微光星まで写っていて彗星の像も大きくしっかりしている。)

11月17日のホームズ彗星。11月3日の写真(上)とは拡大率が異なるので注意11月17日
21時半過ぎ。いつものように双眼鏡で彗星を見てみる。さらに拡散が進んで暗闇に目を慣らさないとわかりづらい。目が慣れると少し細長くなっている様子。短い尾が伸びている? この日ついに、自宅からは肉眼で確認することができなくなってしまった。
(右の写真では彗星がだいぶα星へ近づいてきた。11月3日の写真とは拡大率が異なるので注意。)

11月11日
22時前。またまた1週間ぶりにホームズ彗星を自宅マンション前から観望。ペルセウス座α星にだいぶ近づき、肉眼でも明らかに面積がある。例によって双眼鏡を向けてみる。彗星は拡散が進んで明るさにムラがある。全体の光度はあまり変わらないが、拡散が進んだせいか少し暗くなったような感覚。それにしても大きな彗星になってきたものだ。α星との接近が楽しみ。

11月3日のホームズ彗星11月3日
22時過ぎ。今日は快晴。1週間ぶりにホームズ彗星を自宅マンション前から観望。肉眼では先週と同じくらいの明るさで、暗くなっている様子はない。しかし、肉眼で見ても少しぼんやりと拡散して星雲状に見える。70mm×10倍の双眼鏡を向けると、大きさが先週よりも2倍以上に大きくなっていてかなりな迫力。しかも驚いたことに、先週は黄色っぽい色をしていたのに、今週は白っぽい色に変化している。この調子だともう少しの期間、彗星観望を楽しめるかも。
(右の写真はつるちゃんがデジカメで撮影したもの。中央やや下側がホームズ彗星。上側にペルセウス座α星、右上側にδ星が見える。)

10月28日
21時過ぎ。雲だらけな上に激しい月明かりで2等星も怪しい。カペラは見えるが目印とする予定だった2等星のペルセウス座α星は雲のため見えない。しばらくすると雲が少しずつなくなってくる。ペルセウス座α星はあのあたり? あてずっぽうで70mm×10倍の双眼鏡を向けると、球状星団のように見える明るい天体が、いきなり視野へ飛び込んだ。ホームズ彗星!!! 想像以上に明るい。しかも黄色っぽい色をしていて、今までに見たことのない光景でかなり感激。
雲がすっかり取れてα星も見えるようになった。彗星の位置を目視確認する。α星の少し下あたり。よく見ると肉眼でも恒星状の彗星がわかった。こんなに明るい明石市の空でも肉眼で彗星が見えるとは。明るさは3等ぐらいかな? 郊外でなら肉眼でもハッキリと彗星が見えるハズ。