読者のブン太郎さんにいただいたホームズ彗星の写真です。
増光した当時は小さくまとまって明るく見えましたが、その後3週間にわたって移動しながらペルセウス座α星へ近づき、それとともに次第に拡散していく様子がよくわかります。
彗星の観測記観測記はつるちゃんのホームズ彗星観測記のページへ移動しました。 探し方みなさんも20時から22時頃、次の手順で彗星を探してみてください。 |
ホームズ彗星(17P/Holmes)が突然大増光しました。17等級だった彗星が10月24日から25日にかけて14等級も増光し、40万倍も明るくなって2等台後半になりました。当初尾は見られませんでしたが、11月中旬になって短い尾が観測されるようになりました。
下の絵は「つるちゃんの3D太陽系」を用いたホームズ彗星の軌道図です。ホームズ彗星は傾いた楕円軌道を描いています。地球から見た彗星は地球軌道面の北側に位置し、北半球で観測条件が良いことがわかります。
ホームズ彗星の軌道 |
下の絵は10月から11月にかけて、ホームズ彗星の経路を示したものです。彗星は地球から離れているため動きが遅く、ペルセウス座をゆっくりと移動していきます。ペルセウス座のα星は2等星ですから、これを目印にするとよいと思います。
ホームズ彗星の経路 |
ホームズ彗星は秋の星座ペルセウス座に見えます。ペルセウス座は日の入り後、空が暗くなった頃から北東の空に見えています。左側やや上方にはカシオペア座があるので、位置的にはわかりやすいでしょう。
下の絵は11月18日20時の場合の見え方です。彗星の動きはゆっくりとしていますので、1週間くらい前後しても見え方に大差はありません。ペルセウス座α星のごく近くに彗星が見えます。α星のすぐ近くで丸くぼんやりと光る天体を探してください。
ホームズ彗星の位置 11月18日20時の例 |
ホームズ彗星は街灯りが多少あっても、肉眼でどうにか確認することができますが、都会から確認するのは少々難しくなってきました。下の絵は11月18日20時に4等星までしか見えない都会の夜空を再現した例です。北東の方角を向いてカペラからペルセウス座α星をたどり、このすぐ下を探すのが良いでしょう。彗星は18日から20日にかけてペルセウス座α星へ近づきます。夜空が明るいからとあきらめずに、街灯の陰から見るなど工夫してがんばってみてください。
都会での見え方 |
「天文ソフト つるちゃんのプラネタリウム」へデータ設定を行うと、ホームズ彗星をシミュレーションすることができます。設定方法はこちらのページをご覧ください。
また「つるちゃんのプラネタリウム for Javaアプレット」では、インターネット上でシミュレーションすることができます。
2007年11月18日から20日
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