ここでは「つるちゃんのプラネタリウム」で過去に紹介した彗星を一覧にまとめました。2001年のサイト開設以来、さまざまな彗星が現れました。そんな中で一番印象に残ったのは、2007年の年明け早々に、-6等まで明るくなったマックノート彗星です。日の入り直後というのに、双眼鏡を使うと尾を生やした彗星が白く輝いて見えて、大変驚かされました。2024年の紫金山・アトラス彗星は、市街地からでも長い尾を引いた姿が見られて大感激でした。
他にも尾が美しかった2002年の池谷・チャン彗星や、2004年に明るくなったニート彗星とマックホルツ彗星、核が分裂してB核だのC核だのと大騒ぎになった2006年のシュワスマン・ワハマン第3彗星が印象に残りました。また、2007年のホームズ彗星は一気に40万倍も大増光し、丸くボワーッと見えた風変わりな姿が楽しめました。
2024年9月から10月
紫金山・アトラス彗星 10月9日に前方散乱によりSOHOコロナグラフで-4.9等。肉眼でも0等級で長い尾を引いた大彗星になりました。1997年のヘール・ボップ彗星以来とも。
2024年3月から4月
ポンスブルックス彗星 3月下旬から4月中旬にかけて、最大3等台後半まで明るくなりました。
2023年1月から2月
ZTF彗星 2月2日に地球へ0.28AUまで近づいて、5等級まで明るくなりました。
2021年12月
レナード彗星 12月12日に地球へ0.23AUまで近づいて4等台の予報が、12月14日にバーストして2等台半ば。珍しく自宅から双眼鏡で見えました。
2020年7月
ネオワイズ彗星 7月3日に近日点通過して2等台半ば予想が0.6等まで増光。
2018年12月
ウィルタネン彗星 12月16日に地球へ0.078AUまで大接近して3等台に。
2018年9月
ジャコビニ・チンナー彗星(2018年) 近日点通過と地球最接近が同時期で好条件。9月上旬から中旬に6等台後半。
2017年4月から7月
ジョンソン彗星(2017年) 長期間にわたって観測できます。6月上旬に6等台後半。
2017年3月中旬から5月中旬
タットル・ジャコビニ・クレサーク彗星(2017年) 夕方に5等台半ば。
2017年2月上旬から中旬
本田・ムルコス・パジュサコバ彗星(2017年) 深夜から夜明け前に6等台前半。
2016年5月後半から6月
パンスターズ彗星(2016年) 夜明け前に6等台から5等台後半で観測できました。
2015年11月末から2016年1月
カタリナ彗星 4等台から5等台の予報よりも暗い目でした。天の北極に8度台まで近づいて条件良く観測できました。
2014年12月から2015年2月
ラブジョイ彗星(2014年から2015年) 4等台前半と当初の予報よりも明るくなり、長期間楽しめました。尾も見られました。
2014年9月から10月
パンスターズ彗星(2014年) 明け方に見られました。
2014年7月後半から9月前半
ジャック彗星 7月から8月にかけて、6等台で観測されました。
2013年11月後半から2013年12月
ラブジョイ彗星(2013年) 4等台まで明るくなって、夜明け前にアイソン彗星よりも楽しめました。
2013年11月
アイソン彗星 世紀の大彗星? しかし核が崩壊して消滅。期待外れの代名詞として語り継がれるかもしれません。
2013年10月後半から11月中旬
エンケ彗星が双眼鏡で見える 同じ時期のアイソン彗星よりも明るく見え、10年ぶりにそれらしい姿を見せてくれました。
2013年3月から4月
パンスターズ彗星(2013年) 日没後に0等まで増光。PM2.5の悪条件の中で大彗星の片鱗を見ることができました。
2013年2月から5月
レモン彗星 パンスターズ彗星と同じ頃、南半球で明るくなりました。
2011年9月から2012年4月
双眼鏡でギャラッド彗星を見つけよう 長期間にわたって観測されました。
2011年9月中旬から10月上旬
本田・ムルコス・パジュサコバ彗星(2011年) 日本人が発見した彗星。観測条件はイマイチでした。
2010年10月から11月
ハートレー第2彗星を見つけよう 予想より暗い目でしたが長期間楽しめました。
2010年6月下旬から7月初旬
マックノート彗星が2等台に? 思ったほど増光せず残念でしたが、それでも4等級になりました。
2009年1月から3月
ルーリン彗星(鹿林彗星)を観測しよう 肉眼彗星として活躍しました。
2008年4月下旬から7月下旬
ボアッティーニ彗星を観測しよう 期待外れに終わりました。
2008年1月
タットル彗星を双眼鏡で観測しよう 短期間ですが5等台まで増光して肉眼彗星になりました。
2007年10月末
見えるか、ロニオス彗星
2007年10月末から2008年1月
ホームズ彗星が大増光! 一気に40万倍も増光して大きな話題になりました。
2007年1月13日
マツクノート彗星がSOHOの視野に -5.5等に達して昼間でも肉眼で見え、1965年の池谷・関彗星以来の歴史に残る大彗星となりました。
2006年10月末から11月上旬
スワン彗星が増光! 肉眼彗星に 予想よりも増光して肉眼彗星となりました。
2006年4月下旬から5月
シュワスマン・ワハマン第3彗星 核が分裂して彗星がいくつも見えました。
2005年7月4日
ディープ・インパクトとテンペル第1彗星 彗星探査機からインパクターが撃ち込まれて話題となりました。
2004年12月から2005年1月
マックホルツ彗星 肉眼でもよく見えました。すばるとの競演が印象的。
2004年4月から5月
ニート彗星、リニア彗星 完全解説 二つの大彗星が見えると大騒ぎに。でもリニア彗星は今ひとつ・・・。
2004年4月
またまた彗星、ブラッドフィールド彗星発見 長い尾が見えました。
2003年11月
双眼鏡でエンケ彗星を見よう 珍しく好条件で観測されました。
2003年1月上旬から2月上旬
年初から彗星三昧? ニート彗星(C/2002 V1 NEAT)と工藤・藤川彗星。
2002年3月
池谷・チャン彗星 日本人が発見。明るくなり尾も伸びました。
2001年12月
リニアー彗星が双眼鏡で見える