ボアッティーニ彗星の光度曲線

2008.6.14 更新  7月以降分を追記
2008.4.26 新規

 下の絵は「天文ソフト つるちゃんのプラネタリウム」のシェア版を使ってボアッティーニ彗星の光度変化を表す曲線を描いたものです。

 彗星は6月中旬に4等台前半まで明るくなりますが、この頃は太陽に近くて彗星を観測することはできません。その前後で観測できる頃としては、5月下旬と7月上旬頃で5等台前半ですから、双眼鏡でも観測することができます。この頃には尾も伸びていて、彗星らしい姿を観測できることが期待されます。ただし、5月下旬の時点では彗星の尾はあまり発達していないことが確認されています。

 ボアッティーニ彗星は5月上旬に8等前後だったのが、6月上旬には5等前後まで一気に明るくなります。これは6月12日に起こる地球との最接近を目指して、ボアッティーニ彗星が地球へ急速に接近してくるためです。

ボアッティーニ彗星の光度曲線
ボアッティーニ彗星の光度曲線

 彗星の光度のピークは6月中旬で、4等台と推定されており、それ以降は次第に光度が落ちていきます。7月の最初は5等くらいで推移しますが、7月中旬には6等台となり、7月下旬には7等台まで一気に暗くなってしまいます。そして、8月になると8等台となって双眼鏡を使っても観測が難しくなり、観測には天体望遠鏡が必要になってきます。ただ、ボアッティーニ彗星はかなり拡散しているので、予想以上に早い段階から彗星の天体観測が難しくなってしまう可能性もあります。

7月以降の光度曲線−詳細
7月以降は一気に暗くなる


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