ルーリン彗星(鹿林彗星)、1月27日に見える位置

 ルーリン彗星は1月後半になると明るさが7等を突破し、双眼鏡でも捉えることができる明るさになってきます。といってもこれは山奥など理想的な条件下で見た場合の話で、光害がある街中からだと、小型の双眼鏡で見つけるのはちょっとまだ難しいかもしれません。そんなわけで、観測される場合は天体望遠鏡か天体観測用の双眼鏡を使用されることをオススメします。

 下の絵は1月27日夜明け前5時頃、南東の空のようすです。この日は新月ですから、月明かりを気にすることなく彗星の天体観測に専念することができます。ルーリン彗星はてんびん座にあって、高度30度くらいの位置に見えますが、星座に慣れていない方は少しわかりづらいかもしれません。

 そんな時は南東の空で低い位置に見えるさそり座のアンタレスを目印にします。赤い色をしたアンタレスから右上の方向へたどりましょう。彗星は6等台ですから、暗い夜空では双眼鏡やファインダーなら小さなぼんやりとした天体が見つかるはずです。立派な彗星像をイメージしているとなかなか見つかりませんから、「ごく小さな白くて丸い雲」のようなものを想像して探しましょう。

1月27日5時頃の位置
彗星はてんびん座に見える。
※短い線は前後5日間に移動する彗星の経路です。


1月27日5時の観測データ
彗星のデータ


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