2月後半から3月上旬のルーリン彗星(鹿林彗星)の動き

 ルーリン彗星(鹿林彗星)(C/2007 N3)は、2月20日におとめ座γ星(2.7等)へ2.4度まで近づいた後、2月23日にしし座へ入ります。2月24日にルーリン彗星は地球へ最も近づきますが、ちょうどその頃、土星へ2.2度まで近づきます。明るさもピークを迎え、5等台前半と予想されます。この頃の彗星の移動が非常に速いので、1日たつと前日の位置からずいぶんと離れた位置まで移動しますから、実際に観測される際には注意してください。

 その後、2月28日になるとしし座の前足付近へやってきて、1等星レグルスへ0.7度まで近づきます。3月に入るとかに座に入り、3月6日にはM44(プレセペ星団)へ2.1度まで近づきます。この頃の彗星は5等台半ばとまたまだ明るいですから、こちらも双眼鏡や天体望遠鏡を使っての観測や天体写真撮影の良い対象となることでしょう。

星座間を移動する経路
2月後半から3月初めにかけて、彗星はおとめ座からしし座を移動する
※時刻0時の位置ですので注意してください。

関連リンク
  2月前半のルーリン彗星の動き
  3月のルーリン彗星の動き


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