６月６日から６月８日にアンドロメダ座γ星へ近づく６月上旬頃のマックノート彗星の明るさは、８等台からようやく７等台へのせてきたところです。仮に理想的な条件が整ったとしても、肉眼で見つけるのは無理です。しかし、双眼鏡を使えば見つけられる明るさです。明るく推移している場合は６等台前半から５等台後半ですから、どうにか肉眼で見つけられる可能性もあります。また、双眼鏡を使えば楽に見つけられるでしょう。
そんな折にマックノート彗星が、アンドロメダ座γ星（ガンマ星、２．２等）へ１．８度あまりまで近づきます。最も近づくのは６月７日で、その前後１日は彗星がγ星へ近づいた状態です。下の星図では、右上から左下方向へ動きながらγ星へ近づいて、そして離れていきます。
暗くて淡い彗星を広い空から探し出すのは大変ですが、６日７日前後なら近くに明るい２等星のγ星があるから大丈夫。この星へ双眼鏡を向けさえすれば、自然とマックノート彗星も双眼鏡の視野に入るというわけです。ただ、月明かりがあって彗星が見づらいかもしれません。さらに人工の光があると条件的に厳しくなりますから、できるだけ人工の光が届かない場所から観測するようにしましょう。
