パンスターズ彗星のベランダ観望記

3月16日 快晴なのに曇り空

 今日は昨日に引き続き、天気は世間で言うところの快晴。文字通り雲ひとつなく、絶好の彗星観望日和。と言いたいところだが、例によって、遠くの景色がかすんで見えない。黄砂ではないようだが、PM2.5の影響か、あるいは春先特有の薄モヤの影響か? 理由はともかくパンスターズ彗星を観望するには、曇り空といっても過言ではない。

 ここ数日のうちにパンスターズ彗星は北の方へだいぶ移動しており、そろそろベランダ観望できるのも終わりが近づいた。明日の天気予報はいまひとつなだけに、是が非でも今日見ておきたい。

 18時半を過ぎて空が少しずつ暗くなってきた。ここからが本番。気合を入れて双眼鏡で探す。しかし見つからない。双眼鏡を上下左右に振ってみるが、何度やっても同じ。やはり見つからない。11日にハッキリ見えた遠い山の稜線が、今日は全然識別できない。やはり大気の透明度がかなり悪いようだ。高度が下がってくる中、透明度が悪いのは致命的。結局今日も見ることができなかった。今日のの空なら無理だと最初からわかっていても、本当にくやしい!!!

3月13日 月とパンスターズ彗星の接近はどしゃ降り

 今日も予定通り会社を早退。それというのも、今日はパンターズ彗星が月と接近する特別な日。こんなビッグイベントを見逃す手はない。一昨日のこともあり、会社の人は「一体どうなってるねん?」と思っいるに違いない。。。

 しかし今日は昼から雨。それもどしゃ降り。彗星観望どころではない。週末に期待するしかないけど、天気予報がイマイチ。果たして見れるかなぁ。

3月12日 指をくわえて・・・

 昨日に続いて今日も非常にいい天気。絶好の彗星観測日和だけど、今日は会社で残業だあ。指をくわえて見ているしかない。というか、見ていることができない状態だ。明日は早退の予定だけど、天気予報では午後から雨だとか。うぅ、、、(うめき声)

3月11日 彗星らしい姿を確認!

3月11日に撮影したパンスターズ彗星
パンスターズ彗星の写真

 今日は会社。たとえ定時に帰ったとしても、家に着くころにはパンスターズ彗星は地面の下。しかし今日は早退だぁ。早退といっても急におなかが痛くなったわけではない。午後半日の休暇を取ったのだ。もちろんパンスターズ彗星のためであることは言うまでもない。(笑)

 ベランダ観望は今日で3日連続。今日は冬型の気圧配置が崩れ始め、高気圧が日本へ張り出してくる予想。好天が望めるパターンだ。予想通り夕方になっても雲ひとつない快晴。そろそろ日没を迎えるが、今日の太陽はいつになくまぶしい。空の透明度が良いようだ。

 18時半を過ぎて西空はまだまだ薄明状態だが、周囲がようやく暗くなってきた。昨日の経験から、そろそろ真剣に探し始める。彗星の高度は7度。しかし見つからない。焦りが出始めた。もう少し探す範囲を広げよう。すると、思っていたよりも少し北側に、彗星を発見。「あった!」と、思わず声を発した。

 双眼鏡で見たパンスターズ彗星は、昨日と違って明るくしっかりしている。モワッとした彗星像ではなく、白くハッキリと空に浮かんでいた。そして短いながらも、左上方向にしっかりと尾が伸びている。これぞまさしく彗星!!! 久しぶりに彗星らしい姿を見て、かなり興奮。最近買ったビクセンの天体望遠鏡(80EDSf)を使ってのぞいてみよう。しかし倍率が高すぎて、尾の伸び方がいまひとつ。双眼鏡で見た方がはるかにカッコいい。

 感動に浸る余裕もなく、彗星の高度はどんどんと下がっていく。遠くの山は高度が3度ほどあるから、まもなく沈んでしまう。双眼鏡でじっくり眺めて、沈む様子をこの目に焼き付けた。右のように写真も撮影したけど、肉眼(双眼鏡)で見た方がずっと綺麗でカッコいい。まあ、自宅周辺はとんでもないくらいに光害だらけだし、写真はど素人だからしょうがないかな。いずれにしても、今日は思い出に残る彗星観望ができて大満足。

3月10日 近日点通過の日、かすかに見えた

 昨日はひどい黄砂でパンスターズ彗星を見ることができなかった。今日は近日点通過の日ということもあって、なんとか見たい。日中は昼ごろから突風が吹いて雨が本降りに。寒冷前線の通過だ。

 雨よ、もっと降れ! それというのも、寒冷前線による激しい一時的な雨の後は、冬型の気圧配置となって、太平洋側は急速に天気が回復することがよくあるからだ。しかも大気中のチリが雨に洗い流されて、空の透明度が高くなる。黄砂とサヨナラしたい。

 空を眺めていると、17時頃から雲に切れ間ができ始めた。昨日見えなかった大阪のビルも見えるようになった。お膳立ては十分。なんとか薄明の頃には雲がなくなってほしい。

 しかし願いもむなしく、パンスターズ彗星が見える西の方角は雲だらけ。低空には雲が垂れ込めている。日没も雲に隠れて見ることができなかった。わずかに空いた隙間からでも、どうにか彗星が見えないか。昨日のようにベランダから7cmの双眼鏡を向ける。しかし時間だけが経過していき、パンスターズ彗星の高度はどんどんと下がっていく。

 今日もだめか。あきらめかけた頃、思わず「あっ」と声を発した。雲の合間に、かすかな彗星の光芒をとらえたのだ。しかし低空な上にモヤのような薄雲がかかっていて、かろうじて見える程度。尾が少し伸びているのがわかったが、あっという間に雲に隠れてしまった。あ〜あっ。

 7cmの双眼鏡でこの程度の見え方だったとしたら、つるちゃんと同条件下で見えた方は少数ではないか。パンスターズ彗星が見えにくいのは、彗星自体が暗くて見えにくいからか。それとも雲がじゃまをしたからか。今後が気になる。

3月9日 低い高度と激しい黄砂でNG

 今日は土曜日で会社は休み。近日点通過を2日後にひかえ、彗星が一番明るくなる頃。今年前半では最大となる天文ショーを、ぜひこの目で見てみたい。しかし高度が低くて苦戦が予想される。おまけに今日は激しい黄砂。空の透明度が良ければハッキリ見えるはずの大阪のビルや六甲山が、ぼやけてハッキリ見えない。こんな状態で果たしてパンスターズ彗星を観測できるのか?

 ベランダからは西の方角がギリギリ見えるので、ベランダで観望することに。日没時に太陽の位置を確認するも、黄砂の影響で太陽の光が弱々しい。太陽の位置をもとに、パンスターズ彗星のおよその位置を割り出す。7cmの双眼鏡を使って期待を込めて丹念に探す。

 空が少しずつ暗くなっていくが、全然見つからない。焦りの色が濃くなる。低空でかなり悪条件な上に黄砂も重なったことを考えると、今日はやはり無理だったのか。「つるプラ」が描くパンスターズ彗星が、とうとう沈んでしまった。残念! 明日にかけよう。

 つるちゃんのプラネタリウム パンスターズ彗星