ここでは詳細な星図上にレナード彗星の移動経路を載せました。観測される際の参考にしてください。
この期間のレナード彗星の位置は、うしかい座からへび座の付近です。いずれも形がハッキリした星座ですから目印になる星があり、比較的探しやすいでしょう。
地球に近づいてくるため、移動量が次第に大きくなります。また、彗星の明るさも日増しに明るくなります。明日はもっと明るくなるのかなあなど考えて、一番ワクワクする時期かもしれません。
へび座からへびつかい座に見えます。移動量が大きいため、同じ日付であっても観測する時間帯によって、彗星の位置が大きく違います。このため、5時と17時30分の2種類の星図を用意しました。
12日はレナード彗星が地球に最も近づく日です。尾が伸びますから、彗星の尾が観測できそうです。
5時の位置 |
17時30分の位置 |
これからは夕方に観測することから、星図の時間を5時から17時30分に変えています。
地球との最接近を終えると、次第に地球から遠ざかり始めます。それとともに、動きも緩やかになります。場所はへびつかい座を抜けて、いて座へ移動します。期間後半は金星に近づいて、話題になりそうです。
12月の後半はいて座からけんびきょう座に移ります。彗星は地球から遠ざかって動きが緩やかになり、光度も落ちてきます。南へ移動する(星図上で下へ動く)ため日本から観測しづらくなり、そろそろ見納めが近づきました。