見つけるコツ

 広い夜空でレナード彗星を見つけるためにはコツがあります。コツがわかって事前に準備することで、見つけられる可能性が高まります。ぜひ実践してください。

見える位置を予習

 夜空は広くて大きいですから、勘に頼って当てずっぽうで見ても、なかなか探し出すことはできません。あらかじめ星の配列や位置関係などを予習し、見える位置をよく頭に入れておきましょう。

空が暗い場所で見よう

 まず何をおいても、空が暗い場所から見るのが大切です。彗星は淡い天体ですから、街灯やネオンサインなど人工の光は大敵です。見え方に大きく影響しますから、できるだけ人工の光が少なくて空が暗い場所から観測してください。

地平線付近まで開けた場所

 レナード彗星は夜明け前か日没後に見られます。彗星が明るい時期は太陽に近いため、とても低い位置に見えます。ですから地平線付近まで見渡せるような、見通しの良い場所から観測してください。

暗闇に目を慣らそう

 明るい場所から暗い場所へ行っても、急にはよく見えません。目は暗闇に対して少しず時間をかけてなじんでいく性質があるからです。30分から1時間たたないと暗闇に目が慣れないので、少し余裕をもって早い目に見始めましょう。

双眼鏡を使おう

 明るい頃は4等台といいますが、高度が低かったり薄明があったり、さらに街灯の光があって邪魔をされたりで、肉眼で見つけるのは至難の業です。ですから双眼鏡の力を借りるのが一番です。双眼鏡は視野が広くて扱いやすい上に、肉眼で見えない天体もハッキリ見ることができて好都合です。ぜひ双眼鏡を準備して、観測にのぞんでください。

丸くぼんやり光る

 恒星は点像に見えますが、彗星は淡く広がった天体です。光が拡散して丸くぼんやり光りますから、見え方に注意してください。双眼鏡を使うと短い尾が観測できるかもしれません。その場合は楕円形に見えます。長い尾を生やしたカッコイイ「ほうき星」をイメージして探すと、なかなか見つからないかもしれません。