10月12日は紫金山・アトラス彗星が地球に最接近する日です。距離は0.47AUですから、地球と太陽の距離の半分以下まで近づくことになります。そのおかげで明るさは2.4等と、今回の回帰でピークに近い明るさです。
いよいよ紫金山・アトラス彗星が日没後の西天に登場するのですが、「見るのは難しいかも?」という状態です。星図は17時50分に東京から見た西空のようすです。17時09分の日の入りを迎えてから41分しかたっていません。太陽高度は-9度ですから市民薄明と航海薄明の中間で、周囲はまだ明るい状態です。空が完全に暗くなるのは18時34分で、44分後になります。
紫金山・アトラス彗星の高度は5度ちょうどです。明るさは2.4等と明るいですが、彗星は拡散して淡い天体です。周囲の明るさに負けてしまい、双眼鏡を使っても見るのは難しいかもしれません。
10月12日 17時50分 |