暗夜で観測! M5にも接近! 10月15日

 星図は東京から18時30分に、西の方角を眺めたようすです。紫金山・アトラス彗星は確実に高度を上げています。この日、空が完全に暗くなるのは18時30分で、今まさに暗夜になった状態です。それにも関わらず彗星の高度は8.7度あります。つまり、紫金山・アトラス彗星を、暗夜で観測することができます!
 
 今日も金星とアークトゥルスの中間付近を探してください。明るさは2.8等と2等台を保っています。双眼鏡を使えば、見つけるのはそれほど難しくありません。暗い場所なら、確実に尾が観測できそうです。もしかしたら肉眼でも・・・? 尾を生やした彗星らしい姿を見ることができる機会は、そんなに多くありません。絶対に見逃さないようにしてください!
 
 さらに今日はへび座のM5に3.0度まで接近しています。M5はへび座にある大型の球状星団で、双眼鏡で見ると丸くぼんやりと光ります。紫金山・アトラス彗星と見え方が似ていますが、彗星の方は尾があって細長く見えますし、明るさも3等級とだいぶ明るく見えます。二つの天体が縦に並んだ姿を、ぜひ双眼鏡を使ってご覧になってください!

 

10月15日 18時30分