紫金山・アトラス彗星の高度がどんどん高くなっています。東京から18時半に観測した場合、高度が18度に達します。空が完全に暗くなる18時27分から20時3分に沈むまでの間、たっぷり観測することができます。明るい彗星は太陽に近づいて観測しづらいことが多いですが、今回はかなりな好条件と言えるでしょう。
紫金山・アトラス彗星は、星の少ない領域から、へび座へ移動してきました。へび座の星は決して明るくありませんが、空が暗い場所なら星の配列から、彗星がどこに見えるか見当をつけることができます。
紫金山・アトラス彗星は相変わらず、尾が左上方向に伸びています。明るさは3.4等とまだまだ明るいですが、これはぼんやりした彗星を一か所に集めた時の明るさです。彗星は恒星と違って拡散して見えますから、思ったよりも暗くて淡いものです。見え方に注意しましょう。
10月18日 18時30分 |