紫金山・アトラス彗星がへびつかい座λ星に大接近 10月20日

 紫金山・アトラス彗星はへびつかい座に入りました。今日はλ星(ラムダ星、3.9等)のすぐ右隣にあります。0.3度ほどしか離れていませんから、双眼鏡で見ると二つの天体が寄り添っているように見えます。
 
 東京での月の出は18時46分です。18時30分に観測した場合、今日からしばらく月明かりの影響を受けずに観測できるようになります。彗星の明るさは3.7等で、ひと頃と比べて少し暗くなりました。それでもまだ3等台ですから、彗星としてはかなり明るい部類です。引き続きしっかり観測しましょう。
 
 なお、今日と明日と明後日は、紫金山・アトラス彗星が球状星団M12(6.6等級)に近づいています。それぞれ間隔は5.7度、4.5度、5.0度ですから、7倍くらいの倍率の双眼鏡なら、同一視野で見ることができます。こちらもいっしょに楽しんでください。
 
 この後の紹介記事は3日間隔となります。3日間隔で彗星位置をプロットしましたので、解説する日以外に観測される際の参考にしてください。

 

10月20日 18時30分

拡大図