紫金山・アトラス彗星はへびつかい座を斜めに横切るように移動します。今日はへびつかい座が作る大きな五角形の中に入っています。明るさは4.3等で、双眼鏡で見ると、ぼんやりと拡散して見えます。
五角形の中には同じように拡散して見える、球状星団のM10とM12があります。しかし、彗星の方が大きくて明るいですし、彗星は尾がある関係で細長く見えます。彗星からM12は6.5度、M10は7.2度離れていますが、見間違えないようにしましょう。
引き続き紫金山・アトラス彗星の高度が上がっています。東京から見た時に18時30分の高度は27度もあります。18日の高度は18度でしたから、5日間で9度も上がったことになります。彗星が地平線に沈む時間は20時48分で、この後2時間以上も観測することができます。
10月23日 18時30分 |