彗星で最も短い公転周期を持つものは、2003年11月頃に見やすくなったエンケ彗星(公転周期は3.3年)ですが、多くの彗星の場合、非常に長い公転周期をもつのが特徴です。ハレー彗星の場合は76年ですし、周期が何百年、何千年といった彗星も珍しくありません。このような彗星は、太陽系の最も外側を回る惑星である海王星よりもはるか彼方まで遠ざかってしまいます。
彗星の公転周期が200年よりも短いものは短周期彗星とよばれます。また、公転周期が200年以上のものは長周期彗星とよばれます。それから周期を持たない彗星もあって、非周期彗星とよばれます。太陽に近づくのは1回きりという軌道を持つ非周期彗星も多数発見されています。
このように彗星の公転周期は、長いものや二度と太陽に戻ってこないものが多くなっています。