日本各地で見える位置 2014年10月8日

 札幌、東京、大阪、福岡、那覇で、月食中に月が見える位置を記した図を下に示します。黄色い小さな丸印は月の位置を示しています。また、赤く塗りつぶした円は地球の本影で、薄い黄色で塗りつぶした部分は月の半影です。参考にしていただければと思います。

 今回の皆既月食は低い位置でスタートします。月が見える方角は東と言っておけば間違いないでしょう。全体的な話として、地球の自転の関係から西の地域ほど日没が遅く、月の出も遅くなります。今回の月食は日没の前後に始まりますから、食の始まりを観測するのは、福岡や那覇など西の地域ほど月の位置が低くて過酷な条件となります。先島諸島の一部では、月食が始まった頃は月がまだ昇っていません。

 月が欠けていくにつれ、見かけ上は右上方向へ動いていきます。それとともに高度も高くなります。皆既月食が始まる時点だと、東京では東南東の空で高度は18度になって、やや見やすくなります。また、皆既月食が終わるころには30度に達し、ちょうど見やすい位置にやってきます。月はその後も右上方向へ動き、南東の空の中ほどにきたところで月食が終了します。

札幌で見える位置

東京で見える位置

大阪で見える位置

福岡で見える位置

那覇で見える位置