月食とは

月食とは

 月は平均すると27日7時間43分15秒の周期で地球のまわりを公転し、29日12時間44分3秒の周期で満ち欠けを繰り返します。地球のまわりをを公転するうちに、月が地球の影の中へ入ってしまうことがあります。この時、影に入った部分は太陽の光が当たらなくなります。地球から月を見ると、影に入った部分が欠けて見えますが、この天文現象を月食といいます。月食の種類は大きく分けて部分月食と皆既月食に分かれます。月食が起こる理由については下の説明図も参考にしてください。

月食が起こるしくみの説明図

月食が起こる理由
※絵はつるちゃんの著書天体観測の達人より引用

月食は満月の時にしか起こらない

 上の説明図を見ながら、月、地球、そして太陽の位置関係を確認してみましょう。月は地球の影に入っていますから、左から順に月、地球、太陽(絵では太陽の光)の順に一直線に並んでいます。地球から見た月は真正面から光が当たっており、満月だということがわかります。つまり、月食は満月の時にしか起こりません。三日月が月食になるなどということはあり得ないのです。