ミモーサは南半球を代表する星座、みなみじゅうじ座にある二番目の1等星です。ミモーサはミモザやベクルックスなどともよばれています。
南十字星は、本州付近の緯度からは見ることができませんが、沖縄付近まで南下すれば、かろうじて見ることができます。ちょうどからす座が南中する頃にみなみじゅうじ座も南中するので、この頃を狙うようにしましょう。
星名 | 学名 | 星座 | バイヤー符号 | フラムスティード番号 | 赤経 | 赤緯 | 実視等級 | 絶対等級 | 距離 | スペクトル型 |
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ミモーサ | Mimosa | みなみじゅうじ座 | β星 | なし | 12h47m43s | −59゜41’20” | 1.30等 | −3.36等 | 278光年 | B1 |
右の星図はオーストラリアのシドニーから見た南十字星です。南十字星は1等星が2個と2等星が1個、そして3等星1個で構成されています。このうち1等星はα星のアクルクスと、β星のミモーサです。南十字星が南中する頃には、ミモーサは十字架の一番左側に見えます。
ミモーサの距離は地球から278光年も離れています。それでいて明るさは1.3等星。南半球の星座ということであまり知られていませんが、ミモーサは太陽の3万4千倍もの光を放っている非常に明るい星なのです。
この星は脈動変光星です。5時間40分34秒という短い周期で1.23等星から1.31等星の間で変光を繰り返しています。しかし変光幅が小さいため、実際に肉眼で確認するのは難しいでしょう。