東北以北で土星食 2001年10月8日

 8月16日に木星食があったのは記憶に新しいところですが、今度は土星が月に隠される土星食が東北地方より北の地方で見られます。東北地方より南の地方では土星が月に接近する様子が見られます。下の絵を参照してください。

土星食の各地の様子


土星食とは

 月は1ヶ月弱の間隔で星座の間を移動していきますが、この時恒星や惑星を隠す場合があります。今回は月が土星を隠す土星食が東北より北の地方で見られます。天体望遠鏡で観測すると、環を持つ土星が少しずつ月に隠され、その後再び少しずつ土星が現れてくるという珍しい現象を捉えることができます。今回は潜入から出現まで高度も高く、条件は非常に良いといえるでしょう。東北より南の地域でも月と土星が非常に接近した様子を楽しむことができます。

潜入と出現

 土星が月に隠される潜入の時刻と、月から土星が現れる出現の時刻は次のとおりです。北へ行くほど月に隠されている時間が長くなります。
 ※「つるぷら for Windows」での計算結果とは異なります。

観測地 環の潜入開始 環の潜入終了 環の出現開始 環の出現終了
稚内 3:28 3:30 4:37 4:39
札幌 3:30 3:33 4:32 4:34
仙台 3:47 3:52 4:06 4:10

観測方法

 土星は0.5等級と明るいので肉眼や双眼鏡でも観測できなくはないのですが、本当の意味で土星食を楽しむにはやはり天体望遠鏡がほしくなります。土星の環や本体が少しずつ月に隠されていく様子は150倍以上の高倍率にすると迫力があると思います。つるちゃん自身見たことがないのでなんとも言えませんが。

次回は2002年の1月25日

 次回は2002年の1月25日の2時頃に土星食が見られます。この時はナント東京では接食(土星の一部だけが月に隠されること)が見られます。ただし、月の高度が低いのが難点です。

次回の土星食