金星が東方最大離角 2002年8月22日

 宵の明星や明けの明星として親しまれている金星が、8月22日に東方最大離角となります。簡単に言えば、夕方の西空で金星が太陽から離れて見やすくなりますよ、ということです。

 でも、日没時刻でも金星の高度はわずか20度そこそこ。ちょっと目につきにくいかもしれません。それでも金星は太陽と月を除けば全天で最も明るい星。その明るさはマイナス4等級に達しますから、ひときわ明るくてピカーッと光って見えていますよ。

 金星といえば英語でビーナス、つまり愛の女神です。つるちゃんのビーナスはいずこに???
(そんなもんおるかぁ)
−−>ほっといてくれと言いたい!


下の絵にマウスを重ねて金星の経路を表示してね

星座間の金星の動き


 下の絵は日の入り時刻に金星の見える位置の変化を表したものです。金星はなにも東方最大離角となる8月22日でないと金星が見られないわけではありません。

 絵からもわかりますように、金星の高度は今後どんどんと低くなってしまいます。そしてその位置は西の空というよりは南西の空へと移動していきますのでちょっと注意が必要です。

「つるちゃんのプラネタリウム for Javaアプレット」の中にある内惑星の位置でも下の絵と同様な絵を表示することができます。

   ・惑星 −> 金星に変更
   ・惑星の経路 −> チェックを入れる

日の入り時刻における金星の位置変化


 天体望遠鏡をお持ちの方は、これからは金星の天体観測が楽しい時期です。金星の表面は厚い雲で覆われているために見ることができませんが、形や大きさの変化を楽しむことができます。下の絵は2週間の間隔で金星の様子を「天文ソフトつるちゃんのプラネタリウム」で表示したものです。
 三日月のような形をした金星を眺めると、ちょっと不思議な気分になりますよ。金星の満ち欠けについてはみんなで星のお勉強の中にある金星の満ち欠けも参考にしてください。

「つるちゃんのプラネタリウム for Javaアプレット」の中にある惑星の満ち欠けで金星の満ち欠けの様子をお楽しみください。

  ・惑星        −> 金星に変更
  ・7日後のボタン  −> 連続して押すと変化を楽しめます
  ・連続表示する  −> チェックを入れると下の絵のようなものが表示されます

2週間間隔の金星の形や大きさの変化