土星を探そう 2003年
環のある惑星、土星。天文ファンならずとも、土星の環の美しさと、その不思議さに魅了される方も多いことと思います。あなたも一度、土星をこの目で見てみたいと思いませんか。えっ、肉眼で土星なんて見えないんじゃないの? と思われるかもしれませんが、そんなことはありません。土星は肉眼でも簡単に見つけることのできる惑星なんですよ。
ここでは、土星を見つけるための方法や、さらには天体望遠鏡で土星を見る場合のポイントなどを解説したいと思います。皆さんもこの機会にぜひ、土星を探してみてください。
土星の見つけ方
土星は1等星よりも明るい0等星くらいの明るさで見えるので、事前に見える位置を確認しておけば、誰でも簡単に肉眼で確認することができます。ポイントは、事前に見える位置をしっかり頭に入れておくことかな。
土星を探すにあたってのポイントは、「探そう・・・目印/惑星/星雲・星団」の惑星の見つけ方の中にある土星の見つけ方を参考にしてください。
星座間での土星の動き
今、土星はふたご座のほぼ中央付近にあります。ふたご座といえば冬の星座。冬の星座は明るい星が多くてとてもにぎやかなのですが、今年はさらに土星が加わって、にぎやかそのものな状態です。
土星は10月26日まではゆっくりと右から左へと動きますが、その後今年いっぱいは逆に、左から右へとゆっくりと移動します。そして、2004年1月1日には観測条件が最も良くなる衝を迎えます。
日付や時刻による位置変化
土星の見える位置は、日付と時刻によって変化しており、大きく分けると次のようになります。
・地球の公転によるもの 一日あたり4分ずつ、見える時刻が早くなります。半月で1時間早くなると覚えておきましょう。
・地球の自転によるもの 1時間あたり15度移動します。太陽が東から昇り、西へ沈むのと同じ理屈です。
・土星の公転によるもの わずかですので、あまり考慮する必要はありません。
土星を見つけよう
実際に土星を探す場合、ふたご座のふたつの明るい星、カストルとポルックスを目印にするとよいでしょう。わからなければ、オリオン座からたどるのもよいかもしれません。下に星図へのリンクを用意しましたので活用してください。
10月25日23時 |
11月10日23時 |
11月25日21時 |
12月10日21時 |
12月25日21時 |
「つるちゃんのプラネタリウム for Javaアプレット」の中にある万能プラネタリウムで土星の位置を確認しましょう。
月と土星の接近を見よう
月は1ヶ月弱の周期で星座間を動いているのですが、この間、月は土星と接近する場合があります。大接近とはいきませんが、両者が近くに並んだ興味深い姿をご覧になるのも楽しいと思いますよ。下のリンクを参考にしてください。
11月13日22時 | ※最接近は14日4時頃 |
12月10日22時 | ※最接近は11日1時頃 |
それじゃ土星探し、がんばってネッ!