時差について

 「火星の見える位置」で使用する画像は、東京から見た場合の星空のイメージです。日本各地で見た場合は若干星空の見え方に違いがあり、観測地の緯度と、時差の考慮が必要になります。このうち緯度については、北海道などの高緯度地域や沖縄などの低緯度地域を除けば、東京の場合とさほど見え方に違いはありません。

 一方、時差についてはある程度は考慮しておいた方がよい場合もあります。こちらは観測地の経度の違いによりますので、単純に次の式で時差を計算することができます。

 ( (東京の経度 139.8度) − (観測地の経度) ) × 4分

 本当に主な都市だけですが、参考までに時差をあげておきます。目安としてお使いください。

観測地 時差
札幌 + 6分
名古屋 −11分
大阪 −17分
広島 −29分
福岡 −38分
那覇 −48分

 例えば下の絵の場合ですと、福岡では22時38分頃に同じような星空を見ることができます。

10月29日20時 東京の場合

 それでは、実際にどの程度、観測地によって見え方が違うのでしょうか。下の絵は福岡での22時の空の様子です。上の東京の場合と比べてみてください。違うといえば違いますが、それほど大きく違うわけではありませんね。ですから、観測地の違いをそれほど神経質に気にすることはないと思いますよ。

10月29日20時 福岡の場合