火星の経路

　下の絵は星座を背景にした火星の経路です。８月から９月にかけては概ね、おひつじ座で順行（右から左、いいかえると西から東へ移動）をしていますが、１０月１日に向きを変えて、逆行（左から右、いいかえると東から西へ移動）に移ります。そして１０月３０日の最接近を迎えて、その後、１２月１１日には再び向きを変えて順行にもどります。

　この間の火星の経路を見ると、おひつじ座の中でジグザグに動いていますね。このような動きは、地球が火星を追い越す時に見られる現象です。一定の期間を置いて定期的に位置を観測してみると、火星の動きがわかっておもしろいでしょう。火星は惑星なんだなあということが実感できると思いますよ。