9月前半の火星の見え方

 9月前半の火星は最接近までまだ1ヶ月半以上ありますが、みかけの大きさ(視直径)は15秒を超えてきて、小望遠鏡でも火星表面を十分に楽しむことができるようになってきます。明るさも−1等よりも明るくて、肉眼でも誰が見ても一目で火星だとわかることと思います。

      9月3日    9月10日
・視直径(秒)    14.4    15.2
・明るさ(等)    −1.1    −1.2
・距離(AU) 0.650    0.615
・火星の出      
  札幌 20:49 20:28
  東京 21:09 20:48
  大阪 21:28 21:07
  福岡 21:50 21:29

 火星の表面模様は淡くて見づらいのですが、それでも模様の濃い側が地球を向いているタイミングを見計らえば、比較的かんたんに模様を観測することができます。この期間は全般的に、比較的遅い時間の方が濃い模様が見えやすいようです。観測のしやすさから言えば、期間前半の0時過ぎ頃がオススメです。期間の終盤になると、濃い模様は夜明け前頃にしか現れずに、早起きしないといけないので観測はつらいかもしれません。

 火星に限らず、惑星を観測する場合全般的に言えることですが、できるだけ望遠鏡の倍率を高くして観測するようにしましょう。気流が安定した夜なら、口径(ミリ)の2倍から2.5倍くらいを目安にしてください。

21時の火星のようす(9月1日〜9月15日)

0時の火星のようす(9月1日〜9月15日)

3時の火星のようす(9月1日〜9月15日)