11月後半の火星の見え方
先月30日の火星最接近から半月が経ち、火星は少しずつ地球から遠ざかりつつあります。期間後半になると視直径も18秒を切ってきて、最接近の頃と比べると10%以上小さくなりました。それでも小型の天体望遠鏡でも十分に観測できる大きさをキープしていますので、まだまだ火星天体観測の好機は続いていると言えます。
11月19日 11月26日 ・視直径(秒) 18.7 17.7 ・明るさ(等) −2.0 −1.8 ・距離(AU) 0.501 0.530 ・火星の出 札幌 15:13 14:39 東京 15:33 15:00 大阪 15:52 15:19 福岡 16:14 15:41
火星の大きさは少しずつですが、日増しに確実に小さくなっていきますので、まだ見ていない方は、できるだけ早い目に観測するようにしましょう。大シュルティスは期間前半の0時頃に観測できますので、この機会を逃さずに観測しておきたいところです。もっとも、模様は大シュルティスだけではありません。この頃になると火星を見るのに目が慣れてきた方も多いでしょうから、いろいろと日にちや時間を変えて観測すると、さまざまな模様が観測できて楽しいと思います。
21時の火星のようす(11月16日〜11月30日)
0時の火星のようす(11月16日〜11月30日)
※11月15日の画像はドットの関係で色が潰れてしまっています。
3時の火星のようす(11月16日〜11月30日)